トランプ大統領にまたも「便所」エピソード!?

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トランプ大領領がアフリカの国々を指して「便所のような国」と表現したのは、つい2週間余り前のことだ。

記憶新しいことと思う。

私もこちらの記事で、「便所のような国」発言に使われた「shithole」という語の訳の「穴」解釈が各国さまざまで、面白いと書いたばかりである。

トランプ大統領にまたも「便所」エピソード

米有力紙ワシントン・ポストによると、トランプ大統領が、ホワイトハウスに飾るためゴッホの作品を貸してほしいとニューヨークの美術館に依頼したところ、美術館の学芸員が断っていたことが明らかとなった。

トランプ大統領がホワイトハウスに飾りたかったゴッホ作品

トランプ大統領が貸し出しを希望したのが、こちらの絵↓

フィンセント・ファン・ゴッホ<雪のある風景>

<雪のある風景>はオランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホにより1888年に描かれた。

ゴッホがフランスのアルルに移り住んで以降に描かれた作品で、現在はニューヨークのグッケンハイム美術館に所蔵「されている。

ゴッホは1882年〜1889年にかけて、雪の風景を題材として描いた油彩画や水彩画の作品、少なくとも10点を制作したとされている。

1888年2月ゴッホがアルルに辿り着いた時、記録的な寒さのため、地面は雪で覆われていた。

本作品の製作時、雪は溶け始めたという。

ゴッホは弟テオに宛てた1888年2月24付け手紙の中で、何日もかけて三つの作品を完成させたこと、その一つが本作品<雪のある風景>であることをと書いている。

地平線に沿うモン・マジュールの丘を背景にラ・クロー平原が描かれている。(出典

トランプ大統領は、昨年9月、ホワイトハウスの大統領居住スペースに飾りたいと、ニューヨークのグッケンハイム美術館にこの絵の貸し出しを依頼した。

しかし、グッケンハイム美術館の学芸員は、次の理由で貸し出しを断っている。

スペインの美術館に貸し出す予定がある。

 

ゴッホの絵の代わりに、オファーのあった18金の作品とは?

学芸員がゴッホの絵の代わりに貸し出しをオファーした作品がこちら↓。

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マウリツィオ・カテラン<アメリカ>

これは、グッゲンハイム美術館の5階トイレに設置されている18金の便器である。

この便器はトイレに便器として設置されているが、実際の展示作品のひとつである。

去年秋までおよそ1年間、来館者が使える状態で、5階トイレに展示されていた。

イタリア人の芸術家、マウリツィオ・カテランにより制作された「アメリカ」という作品で、2016年9月15日から展示中されている。

カテランは来館者に作品を実際に使うよう提案している。

つまり、この黄金便器をトイレとして使ってほしい、という参加型アートを提案しているのである。

一般的には、アートを鑑賞する際、作品に手を触れることはほとんどできず、定められた場所から離れて見ることが常識である。

しかし、カテラン氏はその既成概念を破り、来館者ひとりひとりが作品を鑑賞できる個人的な空間を提供しているという。

目で見て、さらに便器を使うことによって、 観客と作品との間に親密さが生まれるからだろうか?

グッケンハイム美術館のトイレの中でも、この黄金便器だけはいつも行列ができる人気作品だという。(出典

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黄金便器に込められた意味は?

カテラン氏は「アメリカン・ドリーム」というコンセプトに着想を得て、この黄金便器を<アメリカ>と名付けた。

黄金製の便器でも、一般の便器と機能は同じである。

貧富の別なくすべての来館者にこの便器を使う権利がある──<アメリカ>にはそんな意味が込められている。

アメリカの貧富の格差がモチーフの「黄金の便器」という作品なら貸せると返答し、学芸員の対応が話題となっています。

黄金便器貸し出しの意図は?

学芸員がゴッホの<雪のある風景>の代わりに、この黄金便器<アメリカ>なら貸せるとオファーした理由は何でしょうか?

かつて美術史家でもあった筆者が類推するに、3つあると言えるでしょう。

  1. トランプ大統領の黄金好き:トランプ大統領はホワイトハウスの大統領執務室のカーテンを金色に変えるなど黄金好きとしても知られているから。
  2. 黄金便器に込められた作者の意図「貧富の別なくすべての来館者にこの便器を使う権利がある」ことから、貧富の差をなくす政策をトランプ大統領に進めてほしいと願う意図。
  3. 貧富の差が大きいアメリカを揶揄する目的

この作品が実際に貸し出されたのかどうかはわかっていません。

トランプ大統領はこの黄金便器を借りるのでしょうか?

トランプ大統領の返事が注目されるだろう!

またまた、便所エピソートを振りまいたトランプ大統領だった(笑)!

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