• 韓国「物乞いの巣窟」

韓国メディアの多くは、「物乞いの巣窟」と伝えた。

同国最大の通信社である聯合(Yonhap)ニュースに倣ったようだ。

  • 台湾「鳥が卵を産まない」

台湾の中央通信社(CNA)で、「鳥不生蛋国家(鳥が卵を産まない国家)」と伝えた。

かなり婉曲(遠回し)な表現である。

  • ベトナム「腐った」

ベトナムのメディアでは、「汚い国」「ごみの国」「腐った国」など、さまざまな種類の言葉が使われている。

この言葉の適切な訳語に苦労したのだろう。

  • 中国「悪い国」

中国共産党の機関紙・人民日報(People’s Daily)の海外版は、「燗国家(悪い国家)」と訳した。

  • フィリピン「shithole」

フィリピンメディアは、同国のロドリゴ・ドゥテルテ大統領の暴言に慣れてきているせいか(?)「shithole」という単語をそのまま見出しに使った(Philippine Star紙)。

ちなみにフィリピンメディアは英語での報道が一般的である。

  • タイ語放送(米国営ラジオ放送局) 「排せつ物の穴」

米国営ラジオ放送局ボイス・オブ・アメリカ(Voice of America)のタイ語放送は、「この英単語は『排せつ物の穴』と訳すことができ」と放送した。

「便所のような国」:ヨーロッパ諸国ではどう訳した?

  • ギリシャメディア「掘込み便所」

 

  • イタリアメディア「尻の穴国家」

 

  • オーストリアメディア「ごみの穴

 

  • フランス、スペイン、ポルトガル「くそ国家」と訳されている。

「穴」(hole)という表現自体がなくなっている。

  • ベルギー「睾丸国家」

shitholeはどこにいったのだろう?全く違う体の部位に変わってしまった!

ベルギーのフラマン語メディアは、現地語でよく使われる侮蔑表現を「睾丸国家」という言葉を訳語にあてたようだ。

  • ドイツ「汚い穴」

 

  • セルビア「オオカミが交尾する場所」

セルビアのメディアは、自然界から借用した現地語の慣用句を用いた。

  • チェコ「汚い穴」

 

  • ルーマニア「豚小屋」

 

さいごに・・・

shitholeの訳語は、国によって解釈が異なることがわかる。

それは、非常に面白く、興味深いものだった。

トランプ大統領のshitholeが意図する「穴」は、一体どの「穴」を示すのかについて、各国の解釈にばらつきが出た。

個人的には、次の2つの国の訳語が的確であるように感じた。

  • イタリアメディア「尻の穴国家」
  • ロシア「臭い穴」

これらがよい言葉と言っているのではない。

だが、shitholeの訳語としては、わかりやすく、原語に忠実な訳と言えるのではないか!?

ただ、いまだに私はトランプ大統領がshitholeという単語をもって、ハイチ、エルサルバドル、アフリカの国々を表現しようとしていた真意はさっぱりわからない(笑)。

日ごろ使っている言葉が、公の場でも出てしまったのでは(?)という人もいるようだ・・・

最後までお読みいただき、ありがとうございました。