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日本人の体温が下がっている?
日本人の体温はこの50年で0.75度も下がっているという。
1957年東京大学の田坂定孝教授らが10〜50歳代の健康な男女3094人(男性1445人、女性1649人)の体温を計測した。
この結果、平均体温は36.89度であった。その分布図が下図である (出典:テルモ体温研究所)
この調査から約50年後の2008年に山梨大学の入來正躬名誉教授が20歳~60歳代の男女1000人人の体温を調査した結果では・・・以下のような分布になった。
子供の平均体温:36.39度 大人の平均体温:36.14度 (出典)
この50年で日本人の体温は0.75度下がっている!
それでは、日本人の体温はこの50年でなぜ下がったのだろうか?
体温が下がった理由とそのリスク
東京有明医療大学の川嶋朗教授によれば・・・・・・
日本人の体温が下がった原因はズバリ!・・・・・・ストレスである。
人は長時間ストレスが続くと、血管が収縮し、体温を下げる。
体温が1度下がると、免疫の働きが30パーセント下がる。
そして、体温が35度以下になると、がん発生率が上がるというのだ。
最適な体温とは?
それでは、人間にとって最適な体温とは何度なのだろうか?
先の川嶋先生によれは・・・最適な体温は37度だという。
一般的な認識では、37度以上は発熱しているとみなされる。
しかし、37度は病気ではなく、むしろ最適な体温なのだそうだ。
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体温が下がることによるリスクと私たちにとって最適な体温とがわかったところで、本題である体温を上げる4つの習慣について紹介しよう。
体温を上げる朝の習慣
まず、1つ目は朝に行う3つの習慣である。
1)朝目が覚めたら、長時間の二度寝はしない!
2)朝起きたら、すぐにカーテンを開ける!
3)朝シャワーで仙骨を温める!
長時間の2度寝は自律神経が乱れてしまうので、NGである。
起きたらすぐにカーテンを開けるというのも、太陽の光をあびることで自律神経を整えるためである。
朝シャワーを仙骨に浴びるのは、仙骨を温めることで、内臓が温まり、よく働くからだ。
仙骨はお尻のすぐ上の骨だ(下図の赤い部分)。
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体温を上げる食事の習慣
続いては、食事に取り入れたい2つの習慣である。
1)朝ごはんにサラダ(生野菜)を食べない!
2)鍋には片栗粉を溶いてトロミをつける!
1)は生野菜は身体を冷やしてしまうため、朝食ではNGになる。
逆に、朝食べるとよいものとしては、タンパク質である。
理由は朝タンパク質を取ることによって、身体が温まるのだそう。
例えば、納豆ご飯がそのよい例である。
2)の片栗粉を水で溶いて、鍋に入れると、鍋の温度が下がらず、温かいまま身体に入るので、身体が温まってよいのだ。
味付けに拘わらず、どの鍋にも入れることができるから、すぐにできて便利である。
体温を上げる服装の習慣
次は対応を上げる服装と寝具の2つの習慣である。
1)ダウンの下は薄着にする!
2)毛布は羽毛布団の下ではなく、上にかける!
1)のダウンの下に着るものを薄着にするのは、薄着にする方が厚着にするよりも体温が上がるからである。
実際、ダウンの下に厚手のセーターを着るのと薄いシャツを着た実験では、シャツを着た時の方がセーターを着た時よりも、体温が0.5度上がった。
羽毛は体温によって温まり、温かく感じるのだが・・・・・・
インナーが厚着だと熱が伝わらず、温かい空気がたまりづらくなるからなのだと、上述の川嶋先生は話す。
同様に、2)の毛布を羽毛布団の上にかけるのも、羽毛布団と自分の間に毛布を入れてしまうと、毛布に遮断され、体温が羽毛布団に伝わらず、保温性が落ちてしまうからだ。
よって、毛布は下図の赤い矢印(布団の上)のところにかけたい。
なお、<世界一受けたい授業では「羽毛フトン」と限定していたが、羽毛に限らず布団の上に毛布をかけた方が保温性が上がるという医師の意見を聞いたことがある。
よって、布団全般と捉えてもよいかと思う。
体温を上げる上向きスキップの習慣
川嶋先生がお勧めする上向きスキップのやり方は・・・
1.上を向く。
2.その状態でスキップをする。
以上。
ポイントはモモを高く上げること。
これをやると、下半身の筋肉をしっかり動かすことができることはもちろんであるが・・・
太ももの筋肉がポンプの役割をしているので血流がよくなり、体温が上がる。
さらに、上を向くことで気道が確保されて、呼吸がゆっくり長くなり、リラックスできる。
よって、血管が開き血流をアップさせることができるのだ。
1日10回、朝食前に行うのがおすすめでそう。
いかがでしたか?
いづれも今すぐに取り入れることができる簡単なものばかりでしたよね。
これからますます寒くなるので、体温を上げて熱効率のよい身体にしていきましょう♪
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