はしか沖縄で流行:ゴールデンウイーク(GW)前・中・後にするべき3つの対策とは?

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沖縄ではしか(麻疹)に感染した人が急増しているという。

沖縄でのはしか発生状況

台湾からの旅行者が感染源となり、同県内でこの旅行者と接触した人に感染が拡がった模様。

輸入はしかである。

23日までに感染者は71人にものぼった。

また、沖縄を旅行中の人愛知県の人にも感染は拡がったと、本日25日のTBS<ひるおび>で放送された。

それでははしか(麻疹)の感染がなぜ急速に拡がったのか、その理由と対策についてまとめてみた。

はしか(麻疹)急増の理由

はしか(麻疹)の感染が急増してしまう理由は2つある。

  1. はしか(麻疹)ウイルスの感染力は最強クラス!
  2. 初期症状が風邪に似ている

まず、1はしか(麻疹)ウイルスの感染力は最強クラス!

はしか(麻疹)ウイルスは最強クラスのウイルスであり、その感染力はインフルエンザの10倍と言われている。

この最強クラスのウイルスが空気中をふわふわ漂って人から人へと感染するのだ。

インフルエンザに比べ、感染力が10倍と大きい理由について、沖縄県立中部病院の感染症内科医、高山義浩医師は、次のように説明している。

咳やくしゃみの飛沫がとどく「2メートル以内」ですが、はしかは同じ電車に乗っていても感染します。はしかの原因となる麻疹ウイルスの感染力は、「最強」と言われていて、たとえば、同じ室内にいるだけで感染するのです。

出典

同じ部屋にいるだけで感染なんて!

はしかの感染力恐るべし!

次に2の初期症状が風邪に似ている

これは、はしか(麻疹)の初期症状が38°ほどの発熱やせき、鼻水などのため、風邪の症状と間違われやすいことである。

結果、風邪をひいただけと勘違いして、受診が遅れるのだそうだ。結果、初期の段階で受診できず、処置が遅れて重症化してしまうのだそう。

今回、沖縄での感染源となった台湾からの観光客も、熱があるのに沖縄に来てしまったとか。

自己判断は避け、速めの受診が大事だと思わされる事例だったと言えよう。

はしかの症状とは?

 

高山医師の説明によれば、はしかは・・・

風邪のような症状が2~4日出た後、赤いぶつぶつ、発疹が出現します。最初は首のあたりに出て、それが全身に広がります。発疹が出てくる頃から、39度の高熱が出始めます。のどの痛みも強くなり、息苦しくなったり、結膜炎がひどくなったりと、かなり苦しい状態になります。3~4日、そうした症状が続いた後はゆっくりと回復し、発疹も消えます。はしかの特効薬はないので、解熱鎮痛薬などを使いながら体の回復を待つことになります。

はしか(麻疹)急増の理由がわかったところで、次にゴールデンウイーク(GW)の前・中・後でするべき3つの対策を見ていこう。

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ゴールデンウイーク前・中・後にするべき3つのはしか対策

①はしか(麻疹)の免疫をチェック:母子手帳で予防接種歴を確認

はしかが流行しているからという理由で、いきなり旅行をキャンセルしなくても大丈夫。

大事なのは、自分がはしか(麻疹)に対して免疫が強いのか弱いのかをチェックすることだ。

自分がはしかに対して免疫が強いか弱いかは、次の2つの方法でわかる。

1つ目は過去にはしか(麻疹)にかかったことがあるかどうかを、確認することである。

2つ目は予防接種歴を確認すること。

母子手帳には予防接種歴が記録されている。

自分がはしか(麻疹)の予防接種を受けたか否か、受けた場合何回受けたのかをまず、母子手帳で確認することが最初にするべきことである。

生まれた年によって、はしか(麻疹)の予防接種の回数に違うので、年代別の接種状況についてみていこう。

先の高山医師は次のように話す。

かつて、はしかは日本社会に定着していました。たびたび流行が起きて、すべての日本人が大人になるまでに感染していたのです。よって、ほとんどの中高年は、すでに感染しているものと考えられます。このため、おおむね50歳以上の方は、はしかに感染する心配はないと考えられます。

高山医師は続けてこう話す。

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一方、1977年生まれ以降、はしかのワクチンが定期接種となります。これにより、はしかが日本社会から排除されはじめます。ワクチンを接種している人が多数いることで、接種していない人でも感染せずにすむようになりました。さらに、1977年から1990年生まれまでの定期接種は1回のみだったので、この世代の、はしかの免疫は次第に落ちていきました。

こうして、はしかに感染したこともなく、予防接種が1回で免疫も十分にないという世代が日本に生じてしまったことになる。

これが、しばしば日本で発生しているはしか流行の原因だというのだ。

1990年生まれ以降、つまり今年28歳になる人とそれ以下の年齢は、十分な免疫がある。

2回の接種が定着している世代だからだ。

50歳以上も十分な免疫がある。

はしか経験世代だからだ。

高山医師はこうも語る。

問題は1977年から1990年生まれ世代で、この世代が予防接種を打てば、日本社会は本当の意味で、はしかを排除することになるのだろう。

1977年から1990年生まれといえば、今年29歳~41歳になる方である。

主として、30代が該当するだろうか。

加えて29歳、40歳、41歳の方たちである。

年齢別はしか(麻疹)免疫度をまとめると、

  • 50歳以上:十分な免疫(はしか経験世代)
  • 42歳~49歳:免疫?(過去の感染経験による)
  • 29歳~41歳:不十分な免疫(予防接種1回世代)
  • 28歳以下:十分な免疫(予防接種2回世代)

出典

2006年度から1歳児と小学校入学前1年間の幼児の2回接種制度が始まった(上図参照)。

2008年度から2012年度の5年間に限り、中学1年生と高校3年生相当年齢の人に2回目のワクチンが定期接種として導入されていた。

対策①まとめ

上の図を参考に、また母子手帳で自分がはしかの予防接種を何回受けているか、確認するのがまず最初にするべきことだ。

同時にはしか経験者か否かも確認する。

②はしか(麻疹)の免疫が不十分な場合:予防接種歴を受ける

対策①で免疫不十分な世代となった以下の世代の方々は、予防接種を受けることではしかの感染を防げるという。

  • 42歳~49歳:免疫?(過去の感染経験による)
  • 29歳~41歳:不十分な免疫(予防接種1回世代)

高山医師はワクチン接種について、次のようにアドバイスしている。

ワクチン接種を2回終えているのであれば、何ら怖れる必要はありません。もし、不足しているようであれば、これを機会に完了させていただけばいいのです。なお、これまで1回も接種したことがない方についても、沖縄に来られる前に1回接種しておけば、今回の流行の間は、感染から守られるでしょう。時間を空けて、2回目を終わらせてください。

厚生労働省のホームページには、次のようにあります。

 麻しん含有ワクチン(主に接種されているのは、麻しん風しん混合ワクチン)を接種することによって、95%以上の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。さらに、接種後年数の経過と共に、免疫が低下してきた人に対しては、2回目のワクチンを受けることで免疫を増強させる効果があります。

筆者は日ごろはワクチン推進派ではない。

どちらかと言えば、ワクチン反対派である。

理由は・・・

ワクチンには水銀など細胞にダメージを与えるものが含まれているからだ。

でも、高熱が出たり、発疹で苦しみ、解熱鎮痛剤を飲む位なら、ワクチンで予防した方がよいのかもしれないと思った。

③ワクチン未接種の場合:旅行先・時期を変更する

はしかの予防接種の重要性はわかったが、ワクチンをうちたくてもうてない人もいるだろう。

例えば、妊婦さんや、抗がん剤治療などで免疫機能が低下されている方々である。

そのような方の場合には、現在はしかが流行している地域への旅行の時期を延期することが勧められる。

沖縄県のwebには、次のように書かれている。

流行が終息した後、来ていただくことが安心です。 出典

④自分がワクチン未接種で同居家族が感染した場合

もし、はしかになった人の同居家族に、上記の妊婦さん、抗がん剤治療中などワクチン未接種の方の同居家族に感染者がいた場合は、実家に帰るなど避難することも必要だと、高山医師は話す(出典)。

さいごに・・・今、自分にできること!

沖縄県ははしかの流行を拡げないよう、県をあげて対策を打っている。

はしかの感染を拡げないために、一人一人にできることは・・・

  1. 症状のある場合、早めに受診する
  2. はしかと診断を受けたら、外出を自粛する
  3. 予防接種1回または未接種で、はしかにかかったことのない人は予防接種を受ける

ことだと思う。

沖縄県でのはしか流行が収束することを願っている。

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