今年の熱中症は夜の室内が危ない!:今年の熱中症の傾向と今日からできる4つの予防対策!

健康法

7月19日と言えば、例年だとそろそろ梅雨明けする時期である。

これから本格的な暑さがやってくる、そんな頃である。

だが、今年はいつもと様相が異なる。

梅雨が早く明け、6月下旬から、猛烈な暑さが始まった。

まだ7月19日、夏はあと1か月以上も残っている。

最高気温の記録が出るのもいつもは8月のことだ。

だが今年は昨日18日時点で、岐阜県では40度を超える気温が記録された!

この猛烈な暑さ_ しかもいつまで続くのか、終わりの見えない暑さが続けば、熱中症にかかる人も、例年にない速さで増えているのは当然かもしれない。

消防庁の発表によれば、この1週間で熱中症で搬送された人は9956人だという。

搬送された人のうち、亡くなった方は12名だそうだ。

前年の同時期と比べると、今年の方が2500人も多く搬送されているのは、例年よりも早い時期に猛暑が始まっていることが関係している。

消防庁の発表によると、熱中症にかかる場所は発生場所は「住居」が34.5%と最も多く、屋外、仕事場と続く。(出典

ここで、注目すべき点は熱中症になる場所が屋外ではなく、室内(住居)が一番多いことである。

冷房が使えるはずの室内でなぜ?と思われた方もいるだろう。

この点について、救急医療のご経験もある恵泉クリニックの太田詳一院長は、次のように指摘している。

今年の熱中症は夜が危ない。

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夜の熱中症の原因はコンクリート住宅にあった!?

コンクリーと住宅が熱中症の原因?日本の大多数の人がコンクリート住宅に住んでいるのでは?

それならその大多数の人たちが熱中症になるのではないか?

そう!コンクリーク住宅に住んでいる大多数の人は熱中症にかかる可能性があると言える。

だからこその注意喚起なのである。

それではコンクリート住宅が夜の熱中症を引き起こすメカニズムを見ていこう。

コンクリートは熱が冷めにくい。昼間壁や天井に蓄えられた熱は冷めにくく、夜部屋に流れてくる。

こう指摘するのは、慶応大学の伊香賀教授である。

温度は高い方から低い方に流れてくる。つまり、昼間壁や天井に蓄えられた熱が夜部屋に流れてくるのだ。

このようなメカニズムからコンクリートの建物では、夜も室内の温度が高いのだそうだ。

このことがわかる実験がTBSTV><ひるおび>で放送されたので、ご紹介しよう。

実験1:西新宿3階建て・3階角部屋西向きの室内外の温度変化

<室外>              <室内>

8pm:32℃            8pm:32~35℃        

10pm:30℃           10pm:30~33℃

0am:28℃            0am:28~31℃

2am:28℃                                    2am:28.5~31.5℃

上の実験結果を見ると、室内の方は温度が下がっていないことがわかるだろう。

このことが夜熱中症にになる原因だという。

つまり、コンクリートは熱しやすく、冷めにくく、室内に熱がこもってしまうのだ。

この時期コンクリートの室内にこもった熱は、24時間逃げにくいという。

では、夜の熱中症のメカニズムがわかったところで、夜の熱中症対策について見ていこう。

夜の熱中症:今日からできる4つの予防対策

先の太田先生お勧めの熱中症対策は、今日からすぐにできるものがあるので、参照されたい

1.夜の熱中症予防対策:遮光カーテン

まず、最初は日光を遮る効果のある遮光カーテンを窓につけることで、室内に熱が流れてくるのを防ぐことだ。

これは取り入れている家庭も多いかもしれない。

2.夜の熱中症予防対策:すだれ・よしず

2番目はすだれやよしずを室内外に使うことで、1同様室内に熱が流れるのを防ぐ方法である。

室内であれば、こんな感じ↓

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また、外に置くとこのような感じ↓

ちなみにこの写真は道後温泉である。

次によしずを使うとどんな感じかというと・・・こちら↓

ちなみにすだれ(簾)とよしず(葦簀)、同じような素材に見えるが、何が違うのだろうか?

<違いがわかる事典>によれば、違いはこうだ!

簾(すだれ)は、材料に細く割った竹や葦(ヨシ)などを並べて糸で編んだもので、日よけや目隠しなどの目的で使われるものの総称である。 葦簀(よしず)は、「よしすだれ」とも言うように簾の一種だが、材料に葦が使われ、大型で軒先などに立て掛けて使うものを「葦簀」と呼び、簾と区別される(出典

要は材料に葦が使われていて、大型で軒先などに立て掛けて使うものを「葦簀」(よしず)というのだ。

すだれもよしずも確かに涼しさを感じられる素材であると思う。

3.夜の熱中症予防対策:グリーンカーテン

最近家やビルの外壁にグリーンが張り巡らされているのをよくみかける。

これがグリーンカーテンである。

上の写真は、ゴーヤのグリーンカーテンである。

ゴーヤの実がなったら食べられる・・・いいなあ!

さて、次はいよいよ冷房器具を使った日々の対策である。

4.夜の熱中症予防対策:熱中症にならないクーラーの賢い使い方

皆さんは夜寝る時にクーラーを使っているだろうか。

<ひるおび>で放送された調査結果によれば、就寝時のクーラーの使い方は主に以下の3通りである。

  1. 寝る直前までクーラーを使い、寝る時に消す。
  2. 寝る時にタイマーを(数時間)かけて寝る。
  3. 一晩中つけっぱなし。

上述の太田先生は次のように指摘している。

熱中症対策にクーラーは効果的である。しかし、タイマー設定が短いと問題である。

コンクリート住宅の場合、夜中2時でも室内温度は高いという。

であるから、タイマー設定時間の短いことが問題なのだ。

それでは、ここでタイマー設定時間が短いと何が問題となるのかがわかる実験結果を見ていこう。

<ひるおび>ではタイマーが切れた後の室温がどのように変化するかの実験が紹介された。

実験2:足立区最上階部屋の室温変化(冷房タイマー終了後)

実験が行われた部屋では、子供たち3人が眠る。

部屋では、就寝時のクーラーの設定温度は25℃タイマーは3時間後に切れる設定でスタート。

10pm:31.9℃  (電源ON)              

11pm:27℃           

0am:27℃            

1am:26.6℃    (タイマーOFF) 

2am:30.6℃     (クーラー切れて、4℃上昇) 

3am:30.5℃                 

タイマーがきれて、たった1時間が質問は4℃も上昇したことで、子供の1人は目が覚めてしまった。

そこで太田先生が提案する賢い冷房器具の使い方をここにご紹介する。

太田先生はコンクリート住宅の場合、部屋の温度を一晩中冷房をつけることを勧めている。

  1. 室温を28℃にする:設定温度を28℃ではなく、室温を
  2. 冷風は直接身体ではなく、壁にあてる:壁を冷やす
  3. クーラーから出てくる風に対して、下から扇風機をあてる:冷風を循環させる
  4. 裸よりも布団をかける:布団をかけられるくらいに室温を下げて、体温調節をする

熱中症対策のポイントをまとめると・・・・・・次のようになります。

部屋の温度を下げる 

さいごに・・・劫暑(こうしょ)

今年の夏は猛暑になるのが早く、しかもこの猛暑いつまで続くのか、先が見えません。

この終わりの見えない猛暑に、気象予報士の森さんは劫暑などの語を挙げて、こう言います。

劫暑(こうしょ)とは暑さが永く続くことを意味する言葉ですが、今年の夏はこれらの言葉を使うことがあるのでは。

 

夏はまだ半分も終わっていません。

あと1か月以上続きます。

部屋を冷やし、熱中症を予防して、体調管理して、夏季休暇にはやりたかったことを楽しみましょう♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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